
オンラインで実施した導入事例インタビューの様子(右:株式会社燈 代表・大川諒氏)

実際の管理画面。申請〜承認〜返信〜アポの各ステップとコンバージョン率がそのまま把握できる。
株式会社燈の大川氏が事業の柱に据えるのは、法人向けのAI活用支援と営業代行、そしてAI人材の業務委託派遣。従業員15名以上・年商20億円規模の企業に対し、既存事業を活かしたAI導入を伴走する。しかし事業の入り口となる新規開拓には、明確な手立てがなかった。
「これまでは基本的に、知り合いからの紹介とX(旧Twitter)経由がほとんどでした。あとは問い合わせが来たら対応する、という受け身のスタイル。自分たちから新規にアプローチする手段を持っていなかったんです」
一人法人という体制ゆえ、新規営業に人的リソースを割こうとすると費用対効果が見合わない——そう感じて、着手できずにいた。
費用対効果を考えると、新規営業にリソースを割くのは難しい。そう思いつつ、ずっとやれていなかった領域でした。
株式会社燈 代表 大川 諒 氏
LinkedInのアカウント自体は、会社員時代に「作っておいた方がいい」と言われて登録したまま。有料プランにも入らず、どう運用すればいいか分からず放置されていた。日々の業務に追われ、そこまで手が回らなかったという。
「LinkedInの運用代行はどうですか、という営業は日々来ていました。でも検討の土台には乗っていなかった。運用代行は、信頼している人でないと実績が読めず依頼しづらい。問い合わせや紹介からの受注も一定あったので、優先順位は低かったんです。ツールも同じで、新しいリソースを使うほど『いい』と思えるものがなかった」
そんな中で「ツナガルLINK」を選んだ決め手は、プロダクトそのものの魅力に加えて、提供元の実績・人柄・会社としての信用だったと振り返る。
代表を知っていましたし、この会社がどれだけ実績を出してきたかという背景があってのプロダクト開発だと分かっていた。だから率直に「使ってみよう」と思えました。
株式会社燈 代表 大川 諒 氏
4月時点ではまだ本格稼働しておらず、6月が実質フル稼働の1か月目。結果は上のダッシュボードの通りで、345件の申請から104件が承認、9件のアポイントを獲得した。大川氏いわく「アポの内容自体、身のある話ができているものが大半」。
現在は3社が前向きに検討し、具体提案への返答待ちの状態。2回ほど商談を重ね、7月〜夏頃の回答を見込む。商談は基本オンライン(Zoom)だが、進行中の1社は兵庫県の企業で、初回から訪問して対面で実施した。
対面で伺った会社では、帰りに書籍を10冊ほどいただいたり、セミナーにも招いていただいたり。「任せるならここだな」と思ってもらいやすい手応えがありました。オンラインだけでなく、同じ兵庫の会社という安心感も効いていると思います。
株式会社燈 代表 大川 諒 氏
特筆すべきは、大手メーカーの関連会社(下請け企業)とのアポも、ツナガルLINK経由で獲得できた点。「これまでテレアポでは狙いにくかった、権威ある大きめの企業にも届く」ことを実感したという。

「テレアポや紹介では出会えなかった層に届く」と語る大川氏。
商談は最終的に、「自社業務をAIで効率化しませんか」という文脈に着地することが多い。まずは自社でAIの効果を体感してもらい、必要なAI人材を業務委託でアサインする——人の稼働時間ベースの単価で、オーダーメイドに関わっていくスタイルだ。前向きに検討中の3社は、いずれも切り口が異なる。
出版・セミナープロデュース企業
著者やインフルエンサーのYouTube展開を支援。書籍データをAIに学習させて台本・企画を生成、本人が話さずともAIアバターが語れるようにするなど、一連のフローをAIで自動化する提案。
法人代表向けの節税商品を扱う企業
顧客の決算月・事業内容・利益状況を集約し、適切なタイミングで適切なアプローチができる顧客管理プロダクトをAIで開発する提案。
多数のハードウェア製品を保有する企業
製品から取得する大量データを集約・形にしてプロダクトへ反映できる、AI活用のデータアナリスト/開発エンジニアの人材アサイン。6名を候補にまず1名から。
初感ではどこも角度は高い。中でも大手メーカー下請けの企業は、ミッションが明確で人手が足りない部分を補う形なので、一番導入しやすそうです。
大川氏の感触
これから使う人に伝えたいこととして大川氏が真っ先に挙げたのは、意外にもツールの操作術ではなく自社分析の重要性だった。
LinkedInは全国の誰にでもアプローチできてしまう。だからこそ、考えてアプローチしないといけない。自社が「誰に・何を提供し・どうなってほしいのか」「数年後にどんな組織でありたいのか」を言語化できていないと、適切な動きができないと痛感しました。
株式会社燈 代表 大川 諒 氏
実際のリストアップも、試行錯誤の連続だった。最初は「社長 × 東京・大阪の中心街」という大枠で当て、アポは組めたものの、話してみると対象がややズレていた。そこから軌道修正していく。
社長 × 東京・大阪の中心街
アポは取れるが、話すと対象がズレる
返信・反応・アポの内容を見ながら、リストとメッセージを継続的に修正。この精緻化がアポ・受注見込みに直結した。
「最初からこの解像度で自社事業を理解できていれば理想ですが、走り出したばかりだと精度は低くて当然。アポ数を増やしながら精度を上げていけばいいと思います」
日々使う中で「気に入っている」と語ってくれたのは、運用のしやすさに直結する画面まわりだ。
今後も継続活用していく方針。DMでのアプローチを日次で回しながら、リストやメッセージ内容を反応を見て随時改善していく。当初は関西中心に絞っていたエリアも、「LinkedInなら地理の制約は薄い」と気づき、全国へ広げていく余地を見出している。
「おすすめポイントは、今までアプローチできなかった層に営業できること。シンプルに事業を拡大したい、これまでと違うチャネルで広げてみたいと思うなら、まず使ってみるのがいい。テレアポや紹介とは全く違うところが開拓できるのがLinkedInだと思います。」
株式会社燈 代表 大川 諒 氏本記事は株式会社燈さまへのインタビュー(2026年7月)をもとに構成しています。